出会い 第一印象

2018年6月9日夕刻。日の入りまであと少し。初対面。

 

予約時間ちょうどの18時半サロンに到着。まだ日が沈んでないので暑かった。

おねえさんに玄関で迎い入れてもらって中へ。

大きくも小さくもない、Tシャツに短パンの男性が一人。

印象としては「良」も「悪」もどちらでもなくてただなんというか…ほとんど特筆すべきところがないのに、人としての(存在としての?)輪郭がハッツキリしていて、とってもクリアに見える?というか存在感がくっきりしてる感じ。

画像でいうと解像度が高い(この言い方が一番しっくりくる)。映画で異様にこの登場人物だけ画質いいなみたいな。

少し観察してみても、なんのジャンルの人なのか?分からない、笑。

ぱっと見年齢不詳、ジャンルもタイプもいまいち掴めず、○○っぽいなとか誰々さんに似てるかもとか、カテゴライズしようとしても難しい…

それは、今まで会ったことないタイプだからだ、ってすぐ気づく。

この人すごくオリジナルというか、めちゃくちゃ自分を生きてる人?って合ってるかは分からないけど、そんな風に感じる。

 

どうやら私はこの日の最後のお客らしい。鑑定時間は2,30分のこと。

この段階でもサクッと済ませてもらつもりは変わらず。

 

はじめましてとか軽く挨拶を交わして、さて手相見すぐに始まるかと思いきや

彼が「ちょっとベランダで一服していいですか?」と。

ずっと連続で鑑定してて一服したいよなそりゃ、と同じくスモーカーなのでお気持ちお察し、快く全く気にせずどうぞと。

 

ベランダから戻った彼は、私の対面の席に座りながら「お待たせしましたすみません、落ち着きました」って。目が合った瞬間、ただ私が思ったのは

「この瞳の色…見たことない不思議な色だな~。」

透明度の高い鳶色というか、いやちょっと緑がかってるかな?なんとも言えない色。

瞳を見た瞬間、自分にとって特別な人だと分かるとか言うけどそういうのとも違う。

私の心はいたって静かで、どきどきとかワクワクしておらず、ニュートラルな感じ。

なんだか不思議な人、本当に今まで会ったことのないタイプだな〜と感じながら向かい合っているとどんどん心が凪いできて、綺麗に磨かれた鏡のように曇りのない心持になっていった。