出会い 2018年6月9日

2018年40歳になる直前の6月9日土曜日。

6月とは思えない信じられないほど暑い日だった。

私はいつもの土曜日と変わらずお昼前にのそのそと起床、午後も気温はぐんぐん上がり続け、部屋にいても暑いったらない。

 

そもそも6月がはじまった頃から、今年は暑い夏になりそうだな…と夏の暑さが苦手な私は警戒していたのだけれど、スマホで気温を調べるとなんと32℃!この夏は猛暑いや酷暑決定だな…独り言ちながら、出かける準備を始める。

なにを着ていこうかなとクローゼットを物色。こんな日はとにかく涼しくて楽でゆるい恰好がいい、夏前に買った白地に色とりどりのストライプ柄のサマードレスに素早く着替え、メイクもせず(普段から殆どメイクしない)、羽織ものも持たずにタクシーで約束の中目黒へ向かった。

 

この日はその当時通っていたサロン(ボディメンテ系)のおねえさんが、手相見を紹介したいということで(すごい勢いで勧められたので断りずらい)、手相占いには今まで興味がほとんどなかったのだけど、まあ色々あってサロンおねえさんには大変お世話になってしまったので、お礼も兼ねてお付き合いで手相見してもらうことになったというわけで。タロットカードやアカシックリーディング、算命学とか占い全般かなり好きで過去色々受けたりしてきたけど、今まで手相は見てもらったことはなかった。

 

そんなこんなの経緯だしでそのうえ、その頃人間関係に悩んでいるということもなく(だいたい占いでききたいのは恋愛をはじめ人間関係)、相談したいことは特になくて、聞きたいこともない。私的に手相占いに期待は1ミリもしてなくて、短時間でさくっと帰宅する予定だった。

いっときとっても頻繁に占いを受けていた時期もあったけど、その頃の悩みや迷走もすっかり落ち着いていて、今回はただの付き合いで断れなくて…今思い出しても本当に誘いに完全に受け身で乗っただけだった。そういえば、その手相見の性別さえその時点では知らなかった(サロンおねえさんは言ったかもしれないけど記憶にない)。

 

もしかしたらこの頃は、物心ついて以来私の人生の中で一番フラットに期待とか過去のしがらみとかそういう概念から離れられていた時期かもしれない。

20・30代をなんとか生き延び四日後に40歳、私と彼はそんな日に出会った。